『浴女 その一』(1938昭和13年)
女性が描くと裸婦でもエッチな感じがしない。そういう感想が聞こえてきそうですが、そもそも裸婦はエッチに(欲情的、扇情的に)描こうとしなければ、ただの裸の人間にすぎません。
この作品に清潔感があるのは、旧来の入浴図によくうかがわれる窃視趣味やチラリズム、あるいは流し眼やシナ、上気した肌といった細工が仕組まれていないからです。
作者の関心は、タイル張りの湯船に温泉がゆらめいて、縦横の格子模様がゆらゆらとひしゃげる様子にあったといいます。
となりの《浴女 その二》と対になる作品です。
▼小倉遊亀(1895-2000)
『浴女 その二』(1939昭和14年)
参考
【artscape 2013年02月15日号(アート・アーカイブ探求)】影山幸一 https://t.co/D6Gz6n2Hfw小倉遊亀《浴女 その一》──強くしなやかな線、清廉の美「國賀由美子」— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年5月27日
— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年5月27日
小倉遊亀の「浴女その一」 東京国立近代美術館から https://t.co/cAMvV4uToE— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年5月27日
小倉遊亀 「浴女その二」 東京国立近代美術館より https://t.co/ujJihCm3cS— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年5月27日
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