『王昭君』(おうしょうくん、1902明治35)
重要文化財
中国・前漢の元帝の時代、匈奴の王へ後宮から女性を差し出すにあたり、最も醜い者を肖像画で選ぶことになりました。
選ばれたのは絵師に賄賂を贈らなかった王昭君。
元帝は驚いて策を講じようとしたが時すでに遅く、王昭君は匈奴に嫁すことになりました。
その美女を送り出す別れの場面です。
墨の輪郭線を描かない、いわゆる「朦朧体」の試みがもたらした実りのひとつで、巧みな絵具のぼかしから生まれた滑らかな質感と夢想的な雰囲気が魅力です。
▼近代美術館HPより
▼菱田春草(1874-1911)
『雀に鴉』(1910明治43)
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