2016年5月20日金曜日

北蓮蔵 「提督の最後」 田村孝之介 「佐野部隊長還らざる大野挺身隊と訣別す」 (国立近代美術館常設展示MOMATコレクション) 2016-05-12

国立近代美術館常設展示MOMATコレクションの戦争画

大野挺身隊についてはコチラ(↓)に詳しい
大野挺身隊 ガダルカナル

▼北蓮蔵(1876-1949)
「提督の最後」(1943)
 1942(昭和17)年6月、ミッドウェー海戦の敗北時、航空母艦「飛龍」甲板上で、第二航空隊司令山口多聞少将(中央で盃を受ける)と、艦長加来止男少将(右どなり)が、乗組員と別れの盃を交わす場面を描きます。
二人は全員退避を見届けた後、艦と共に海に沈んだとされます。
しかし、このエピソードは敗北に関するものだったため翌1943年(昭和18)年まで報道されず、そのためこの作品にも「描かれた内容がわからない」との批判があったようです。
作者の北蓮蔵はこの時67歳。
ヨーロッパの伝統的な「歴史画」(神話や歴史上の出来事を群像で記念碑的に描く絵画の一ジャンル)の移入が試みられた明治20年代から活動する、古参の画家でした。



▼田村孝之介(1903-86)
「佐野部隊長還らざる大野挺身隊と訣別す」(1944)

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