2012年7月13日金曜日

民主党 「公認しない」首相発言巡り、再び対立激化も。「もう限界」(田中真紀子)

NHKニュース
民主 首相発言巡り再び対立激化も
7月13日 5時40分
野田総理大臣は、12日、民主党の両院議員総会に出席し、消費税率引き上げ法案などの参議院での採決に向けて、党の結束を呼びかけましたが、党内では、野田総理大臣が、次の衆議院選挙で消費税率の引き上げに反対する議員は公認しない考えを示したことへの反発も出ていて、意見対立が再び激しくなりかねない情勢です。

野田総理大臣は、12日、民主党の両院議員総会で、「国民の生活が第一」の小沢代表らが党を離れたことを陳謝したうえで、「政権党としての自覚と覚悟を持ち、このピンチを奇貨として、力を合わせて頑張っていきたい」と述べ、党の結束を呼びかけました。
これに対し、出席者からは「党の分裂を招き、危機的な状況に陥れたのは、野田総理大臣本人だ」とか、「自民・公明両党と数合わせをすることは、政権交代の旗を降ろしたことにはならないか」などと、政権運営を批判する意見が出されました。

また、民主党内では、野田総理大臣が12日の衆議院予算委員会で、次の衆議院選挙では消費税率の引き上げをマニフェストに掲げ、これに反対する議員は公認しない考えを示したことを巡って、波紋が広がっています
野田総理大臣は、両院議員総会で「マニフェストの原則論に立って答弁したつもりだが、誤解を生むことになった」と釈明しました。
しかし、12日夜開かれた鳩山氏のグループの会合では、「マニフェストに書いていない消費税率の引き上げを進めようとしている野田総理大臣の対応こそ間違いだ」などという意見が相次ぎました。
さらに、党内では「態勢の立て直しが必要なときに、なぜ対立をあおる発言をするのか」などという反発の一方で、野田総理大臣に近い議員からは「当たり前のことを言ったに過ぎない」などと発言を支持する声も出ていて、意見対立が再び激しくなりかねない情勢です。
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両院総会は、消費税増税法案に反対して除名された党員は勿論のこと、資格停止中の議員も出席を許されていないとのこと。
要するに、参議院はまだ採決前だが、衆議院議員は「賛成」した議員だけが出席した会議であったそうな。
それでも、これだけの荒れよう。
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有田芳生さんに言わせれば、下(↓)のようだったという。

有田芳生 ‏@aritayoshifu
憲政記念館で両院議員総会があった。50人近くの離党者が出たことについて、誰かがその責任を取るべきだとの意見も出た。
暗に前原政調会長を指していることは明らかだが、執行部答弁でも触れずじまい。
ひとりの激しい意見には多数の激しい野次が飛ぶ。
そこのけそこのけ多数が通る。そんな印象だ
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「民主」党の末路が見えた。
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日刊スポーツ
野田首相腰砕け 7時間後にもうブレた
 野田佳彦首相が12日午前の衆院予算委員会で、消費税増税に反対する民主党議員を、次期衆院選で公認しない考えを示した。
自民党議員から、郵政選挙で反対派に刺客を立てた小泉純一郎元首相のような非情な覚悟があるか問われ、「賛同できないなら公認の基準から外れる」と明言した。しかし、同日夕の両院議員総会では「誤解を生んだ」と釈明、発言から約7時間で早くもブレた。総会では退陣要求も受け、首相の足元は確実に弱体化している

 「離党予備軍」の次期衆院選公認というデリケートな問題で、野田首相の発言が朝と夕方でブレた。発端は午前の衆院予算委員会。首相は、茂木敏充自民党政調会長の質問に、次の衆院選マニフェストに消費税増税を明記すると述べ、「マニフェストに準じることが公認の基準」と強調した。
 さらに、造反議員に刺客を立て、05年の郵政選挙を戦った自民党の小泉純一郎元首相が「殺されてもいい」と話したことを例に、「政治生命を懸ける以上、(小泉氏のような)覚悟が必要」とたたみかけられると「マニフェストに賛同できなければ、公認の基準から外れる」と明言。
 首相は、小泉氏の政治手法を意識しているとされ、「非情」の小泉流に自身の覚悟を重ね、法案成立に決意を示した。しかし、発言は波紋を広げた。
消費税増税法案の衆院採決で反対しながら残留した鳩山由紀夫元首相らの周辺では、「反対派に対する事実上の離党勧告」(関係者)との声が浮上。分裂した党を再び分裂させかねない土壌を、首相自身が招いてしまった。
 あわてた首相は同日夕の両院議員総会冒頭、自分から釈明した。
「マニフェストの原則論に沿って答弁したつもりが、誤解を生んだ。公認には、私だけでなく県連や幹事長の決定というプロセスがある」。
前のめり発言から約7時間後、発言は大幅に後退した。
 総会の質疑では、腹の据わらない首相に批判が続いた。党分裂について「増税を利用して権力闘争を仕掛けた」と指摘された上、「官僚にも『野田をつぶせ』の声がある。
増税法案を成立させたら後進に道を譲り、9月の代表選には出ないでほしい」と、退陣要求まで突きつけられた。
党分裂には「痛恨の極み」と述べた首相だが、退陣要求に関する答えはなかった。
 「皆さんと心を合わせて仕事をしたい」。首相は、分裂した党を取り繕おうときれいごとを並べたが、求心力も足元の基盤も確実に弱体化している
終了後、増税法案に賛成した田中真紀子元外相も「限界を感じた。人心一新すべきだ」と指摘した。【中山知子】
 [2012年7月13日8時36分 紙面から]

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