2013年2月16日土曜日

箱根山で火山性の地震多発、温地研など観測「噴火の兆候ない」/神奈川新聞

神奈川新聞
箱根山で火山性の地震多発、温地研など観測「噴火の兆候ない」/神奈川
2013年2月13日
 
 箱根山で今年に入り、火山性の小規模な地震活動が活発化している。県温泉地学研究所によると、10日には1月以降で最大となるマグニチュード(M)2・3の地震があり、局所的に震度3相当の揺れとなった。気象庁も注意深く観測しているが、「今のところ噴火の兆候はない」としている。

 温地研によると、1月初めから大涌谷で地震が相次ぎ、同18日に活発化。その後沈静化したが、2月に入って増加している。大半がM1以下の無感地震だが、1カ月で1200回以上観測されており、今月10日には震度1~3相当の有感地震が計4回あった。

 また、温地研や気象庁が設置している傾斜計やひずみ計から、箱根山の山体膨張を示すデータが得られているが、地殻変動としては小さい。噴煙など地表の状況に特段の変化はないという。

 温地研は「活火山である箱根山では、こうした活動は珍しくない。気象庁や箱根町など関係機関と連携して対応しており、今後の情報に注意してほしい」と呼び掛けている。

 気象庁によると、箱根山では2001年6~10月にも地震が多発し、噴気活動が活発化した。




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