2013年7月21日日曜日

新潟県知事は本当に傲岸不遜なのかForesight(フォーサイト) 「あの知事を何とかしろ」という「共同意思」が動き出した


新潟県知事は本当に傲岸不遜なのか
執筆者:杜耕次 2013年7月19日

(略)
イメージの刷り込み

 また、泉田に対するマスコミを利用したネガティブキャンペーンも目立ち始めている。

 読売新聞は7月7日付朝刊『エネルギー政策 電力安定で経済再生に弾みを』との見出しの社説の中で、

〈泉田裕彦新潟県知事が、再稼働に厳しい注文をつけている。再稼働できなければ、電力供給が安定しない。東電の経常利益は3年連続の赤字となり、経営危機に陥る恐れもある〉

 と、東電の赤字継続の責任の一端を負わせるような議論を展開している。

 日本経済新聞は同10日付朝刊『迫真 背水国有東電』の記事で、東電が柏崎刈羽6、7号機の再稼働申請を取締役会で決めた7月2日、泉田が夕方まで外出し、広瀬が直接電話で決定を伝えられなかったことに触れ、

〈もっと以前から知事に会いたいと打診していた〉

 と、東電の複数の幹部のコメントを掲載。ほかにも、

〈ひとり黙々とインターネットで原発情報を収集〉

〈原理原則論を繰り返す泉田〉

 といった表現で、“頑なで変わり者の知事”というイメージを刷り込み、末尾に、

〈東電の生殺与奪の権を1人の首長が握る事態になった〉

 と、読売の社説と同様にお門違いの責任を泉田に突きつけている。

(略)

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「泉田裕彦は経産省で出来が悪くて知事に転出した。省内で出世できなかったことを根に持って抵抗している、というストーリーを経産省がこの1年間、ずっと流している」(元経済産業官僚の古賀茂明)






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