毎日新聞 2015年03月05日 14時08分(最終更新 03月05日 14時59分)
岐阜県美濃加茂市の浄水プラント導入を巡る汚職事件で、受託収賄などの罪に問われた市長、藤井浩人被告(30)に対し、名古屋地裁(鵜飼祐充裁判長)は5日、無罪(求刑・懲役1年6月、追徴金30万円)を言い渡した。藤井被告は昨年6月の逮捕段階から一貫して無実を訴えていた。
公判は現金授受の有無を最大の争点に、市長側に「賄賂を渡した」とする贈賄側の経営コンサルタント会社「水源」社長、中林正善受刑者(44)=贈賄罪、詐欺罪などで懲役4年の実刑が確定=の供述の信用性が争われた。
検察側は、中林受刑者の銀行口座の出入金記録や、「藤井被告に現金を渡したと聞いた」とする知人の証言、メールなどが中林供述に符合すると指摘。「信用性に疑いの余地はない」と主張した。これに対し、弁護側は「証言は客観的資料とつじつまを合わせたに過ぎず、信用できない。作り上げられた犯罪だ」と反論し、無罪を求めていた。【金寿英】
鵜飼裁判長は言い渡しの後、「藤井さん、もう一度前へ」と呼びかけ、「本日までどうもお疲れさまでした。今後もますます市政に尽力して下さい。がんばって下さい」と語りかけた。
— Shoko Egawa (@amneris84) 2015, 3月 5
【美濃加茂市長事件】郷原弁護士は判決後の会見で「収賄事件としての特殊性を十分に考慮した報道がなされてこなかった。マスコミは今回の事件の報道をもう1回よく検証してみていただきたい」と報道に注文をつけた。
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— GoHoo/日本報道検証機構 (@GoHoo_WANJ) 2015, 3月 5
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