2026年1月3日土曜日

「日本の伝統」という言葉に惑わされないように! → [初詣] 江戸時代に大晦日の除夜詣りや元旦の年始詣りはあったが、現在の「初詣」として全国的に定着したのは明治時代以降。鉄道会社の宣伝キャンペーンが大きく寄与し、国民的な行事に発展した。 / 「初詣」という言葉は、明治時代に鉄道が開通したことに伴い、鉄道会社が正月に参拝客を増やすために考案した企業イベントが起源と言われています。  


 日本の伝統と思われがちだが、実は明治時代以降たかだか150年ほどのものは案外多い。

これらは歴史学者が「発明された伝統」(invented tradition)と呼ぶもので、近代国家形成や西洋化の過程で意図的に創出・普及された。

「働かざる者食うべからず」や「勤勉な日本人」のような、キリスト教影響を受けた労働観以外にも、以下のような例がある。


[初詣]

江戸時代に大晦日の除夜詣りや元旦の年始詣りはあったが、現在の「初詣」として全国的に定着したのは明治時代以降。鉄道会社の宣伝キャンペーンが大きく寄与し、国民的な行事に発展した。


[除夜の鐘]

鐘を撞く習慣自体は中国由来で鎌倉時代頃に伝わり、江戸時代には一部の寺で大晦日に行われていたが、「全国的に108回撞いて年越しを共有する」今のイメージは意外と新しく、1927年(昭和2年)のNHKラジオ中継(寛永寺から)がきっかけで爆発的に広まった。

それ以前は地域限定で、明治の廃仏毀釈などで一度衰退した後、ラジオ・テレビのメディアが「国民的行事」として再構築した側面が強い。108回の煩悩払いは古い解釈だが、深夜0時跨ぎの統一されたスタイルは近代的。


[太陽暦(グレゴリオ暦)]

江戸時代まで日本は太陰太陽暦(旧暦)を使っていたが、明治5年(1872年)の改暦で突然グレゴリオ暦に移行した。これにより、正月が旧暦の1月(今でいう1〜2月頃)から1月1日に固定され、現代の「お正月」のタイミングが決まった。


[国家神道]

古代から神道は存在したが、明治維新で天皇中心の国家宗教として体系化され、「古来の伝統」として再構築された。神仏分離政策もこれを後押し。


[天皇制の儀式化]

古代天皇はいたが、明治憲法で神聖不可侵の象徴として再定義され、現代の即位式や宮中行事の多くがこの時期に発明された。


[七五三]

ルーツは江戸時代の子どもの成長祝いにあるが、明治政府が国民文化として演出・普及させたもので、全国的な伝統として定着したのは明治以降。


[夫婦同姓]

江戸時代までは夫婦別姓が一般的だったが、明治民法で同姓が義務化され、「日本の伝統」として定着。実際は近代法の産物。




 初詣も「日本の伝統」じゃない

実は、鉄道会社がつくり上げたものだった


恵方巻、クリスマス、バレンタイン...

とかく商業ベースにまんまと乗せられ易い日本人ですが、初詣も、鉄道業界の策略で最近始まった風習です。


「初詣」という言葉は、明治時代に鉄道が開通したことに伴い、鉄道会社が正月に参拝客を増やすために考案した企業イベントが起源と言われています。


鉄道の普及により、遠方の社寺にも行けるようになったことで、鉄道会社は「初詣」と名付けて、参拝を促進しました。

川崎大師や成田山への参拝を勧める広告などが「初詣」の早い例で、鉄道会社の広告に由来して「初詣」という言葉が広まったと考えられています。


京急電鉄は、明治32年に現在の川崎駅周辺から川崎大師(平間寺)への参拝客を運ぶ路面電車として開業し、正月三が日の参拝を呼びかけました。

この盛り上がりが他の東京近郊地域にも伝わり、「初詣」が広がっていったと言われています。





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