2011年9月17日土曜日

「忘れないから 原発推進派 安全だったら あなたが住めば良い」(制服向上委員会「ダッ!・ダッ!脱・原発の歌」)

「朝日新聞」(夕刊)に連載の赤川次郎のコラム「三毛猫ホームズと芸術三昧!」は、次週で最後になるらしい。

昨日(9月16日)は、「「お上に忠誠」に喜び」というタイトル。
今井正監督「武士道残酷物語」(1963年)を観ての、日本人のメンタリティーに関する話題。

長い間に植えつけられた滅私奉公の倫理観について語り、そして、知人をして

「日本人の辛抱強さ、諦めの良さの裏には、こういう精神があるのでは、と思った」

と語らせる。

伏線には、日本人の「原発」に対する態度の今後のあり方、がある。

コラムの冒頭、こんな書き出しで始まる。

*****************(段落を施す)

「制服向上委員会」という、中高生の女の子たちのアイドルグループが、「脱原発の歌」を歌っている、と新聞で読んで、ユーチューブの動画で見た。
ミニスカートの少女たちが、飛んだりはねたりしながら歌う「ダッ!・ダッ!脱・原発の歌」。なかなか爽快だ。歌詞は結構厳しくて、
「忘れないから 原発推進派 安全だったら あなたが住めば良い」
なんて、まことにその通り、と思ったりする。

この少女たちを冷笑するのは簡単だ。
しかし、この少女たちも間違いなく原発事故の被害者でり、またその子供の世代にも放射能の被害は続いていくのだ。
被害者である以上、誰でも原発に対して発言する権利がある
この歌の車内広告が断られ、CDショップでボスターも貼ってもらえず、TVでも全く流れないと聞くと、そんな情けない大人たちへ、少女たちが抗議するのも当たり前だと思える。

新しい野田首相を、経団連が歓迎しているということは、原発再稼働へと民主党が方向載換すると期待されているのだろう
「脱原発」を社説で唱えながら、菅首相を辞任へ追い込んだ新聞は、命がけで再稼働を止める責任がある

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多分、
「お上」が決定し、マスコミがそれに唱和し、「諦めて」原発再稼動を認めてしまう、そんなメンタリティーへの危惧を表現しているのだろう。

そんな危うさを中高生アイドルグループが吹き飛ばしてくれないか、と期待しているのかも知れない。

もっと言えば、反原発運動の今後に対して、かなり悲観的なのかもしれない。

さて
「ダッ!・ダッ!脱・原発の歌」はコチラ
http://www.youtube.com/watch?v=ByP8m3XOZdw

脱(反)原発の歌としては、赤川さんには申し訳ないけど、

以前にこの記事でご紹介した(コチラ)

忌野清志郎(コチラ)に勝るものはない、と思っている。

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