東京電力福島第1原発の地下水が広範囲に放射性物質で汚染され、海にも流出している問題で、東電は5日、2号機タービン建屋近くの観測用井戸で5日に採取した水から放射性セシウムが1リットル当たり960ベクレル検出されたと発表した。前回調査の7月31日と比べて約15倍に上昇。ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質濃度も約47倍に急上昇したという。
東電によると、この井戸はこれまでに掘った中で最も西の内陸側にあり、タービン建屋からの距離は約100メートルで、東の岸壁からは約55メートル離れている。セシウムが1リットル当たり23億5000万ベクレル検出されたトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)からは、北約5メートルに位置している。
地下水は西から東に流れており、放射性物質がどのように拡散しているかは不明で、東電も「濃度が上昇した原因は分からない」としている。(2013/08/05-23:13)
0 件のコメント:
コメントを投稿