2013年5月14日火曜日

「国産ワイン=日本のブドウを使ったワイン」ではない! 「国産ワイン」と「日本ワイン」は何が違う?





日経トレンディ
「国産ワイン」と「日本ワイン」は何が違う? 大手メーカーの“二方向戦略”
2013年05月13日


「国産ワイン=日本のブドウを使ったワイン」ではない!

 (略)

 ・・・日本にはワイン法自体がない。つまり日本では「何がワインなのか」が法律で定められていないのだ。その代わり、一部のワイナリーが所属しているワイナリー協会という任意組織があり、そこが定める「国産ワインに関する自主基準」がある。

 それによると、国産ワインは「原料が日本産か海外産かに関わらず、日本で製造・販売する全てのワイン」を指す。さらに使用した果実の全部又は一部がブドウであればよい。ちなみに瓶詰めすることも製造したと見なされるようだ。

 言い換えれば、外国から持ち込んだ濃縮果汁を水で薄め、さらに砂糖も加えて発酵させても国産ワイン、原料全てがブドウでなくても国産ワイン、さらには海外から持ち込んだワインにこれらを混ぜても国産ワインになる。海外でワインを生産する主要国でワインとして認められていないものが「ワイン」としてまかり通り、海外産の原料を使っていても「国産」とされているのだ。

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大手の「酸化防止剤無添加ワイン」のラベルを見てみると

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 ただ、輸入ブドウ果汁(正確には加熱して濃縮した果汁)を薄めるのに使った「水」は原料として表示されていない。実は先のEUの規定では、ワインに水を使うことは禁じられている。またブドウの原産国も記されていない。これほど食のトレーサビリティーが問題に取り上げられるなか、原料や原産国くらいは記してほしいものだ。

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大手が「日本ワイン」にも本気で参入

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 ただ国税庁の2011年のデータによると、日本ワインは国産ワインのうちの2割を下回り、残りの8割強は大手メーカーによる海外産原料を使った果実酒ということになる。

(略)



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