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— 上野千鶴子さん (@ueno_wan) 2013年6月2日
毎日JP
読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 「買春は必要=常識」の非常識
毎日新聞 2013年05月28日 東京夕刊
*4月30日〜5月27日
■さいごの色街 飛田(井上理津子・2011年)筑摩書房
■彼女たちの売春(ワリキリ)(荻上チキ・2013年)扶桑社
■アダチャ稼業(今井COCO・2007年)イプシロン出版企画
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橋下徹大阪市長・日本維新の会共同代表の「風俗」発言が波紋を呼んでいる。
この5月、沖縄の米軍普天間飛行場を訪ねたとき、現地の司令官に「風俗業を活用してほしい」と発言し、相手は固まったという。米軍側から「我々は兵士にそういうことは禁じている」とまったく相手にされない状況に直面して、日米の文化の違いにその理由を帰した。それなら「兵士に買春が必要だ」ということを、「日本の常識」として世界に示したことになる。その後、発言を撤回、わびたとしても公党の代表として恥さらしというほかない。記者団に「ホンネで話そう」と言ってオヤジの下半身をタテにとったようだが、自民党のオジサマ方からさえ、顔をしかめられた。
橋下発言の背景が、よくわかる本を読んだ。井上理津子「さいごの色街 飛田(とびた)」。・・・(中略)・・・
そのなかに、飛田新地料理組合の事務所で「組合長と茶髪の弁護士が二人でにっこり笑顔で写っている写真」を発見する場面がある。組合の顧問弁護士をしていた時代の橋下市長だという。組合の幹部によれば「男に、必ずはけ口が要るのは今も昔も同じ」。なるほど。これが橋下発言の背後にある「常識」なのか。売防法以前の「常識」、今日では非常識である。
(後略)
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