東郷元帥記念公園というのが麹町にある。
ごくごく普通の市民公園だ。
昭和4年、東郷元帥の私邸跡を震災復興事業の一環として公園化したという。
公園周辺の「坂」をご紹介。
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▼東郷坂(公園に沿った坂道)
(説明)
「この坂を東郷坂といいます。東郷元帥の邸西側にあるこの坂は明治三八年(一九〇五)一〇月、当時の麹町区会の議決により命名されたといいます。
むかしは東郷坂のところを法眼坂、それから南法眼坂につづいていたといいますがはっきりしていません。
今は東郷坂、法眼坂(行人坂)、南法眼坂の三つの名に分かれていますが、古い地図をみると「法眼坂」のみかかれています。」
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▼行人坂(東郷坂が一旦下って、再度上がってゆく坂)
(説明)
「この坂を行人坂といいます。「東京名所図会」には「行人坂、上六番町と中六番町との間を南の方へ上る坂を称す」とかかれています。
「御府内備考」に「行人坂、古某法印と称する行人この辺に居するゆえにこの名あり。
また法印坂とも呼び或は転化して法眼坂という」。
もともと法眼坂を起伏により東郷坂、行人坂、南法眼坂と三つの名に分けてよんだものであり、法眼坂の名称だけの地図も多いようです。」
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▼公園内部
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▼帯坂(少し市ヶ谷寄りにある)
(説明)
「この坂を帯坂といいます。
名称は歌舞伎で有名な番町皿屋敷の旗本青山播磨の腰元お菊が髪をふり乱し帯を引きずってにげたという伝説によります。
また一名切通し坂ともいわれたのは、寛永年間(一六二四~一六四三)外堀普請の後に市ケ谷御門へ抜ける道として切り通されたのでその名がつけられたといいます。」
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