2013年5月6日月曜日

背番号96 安倍の田舎芝居 でも、「国民栄誉賞授与式のバカ騒ぎ報道でも一つぐらい役に立つことがある」(天木直人)

YAHOOニュース
国民栄誉賞授与式のバカ騒ぎ報道でも一つぐらい役に立つことがある
天木 直人 | 外交評論家
2013年5月6日 8時1分

いくら連休でニュースが無いといっても国民栄誉賞授与式ばかりをこれほど大きく報道するのはおかしいだろう。
メディアの怠慢だろう。しかも読売グループの宣伝の片棒をライバルメディアが一斉に担いでいる滑稽さだ。

しかしそんな国民栄誉賞授与式のバカ騒ぎ報道でも一つぐらい意味のある報道がある。

それは背番号96をつけてパフォーマンスに参加した安倍首相が、96代の首相である私が憲法96条の改正をやるんです、といわんばかりの笑みを浮かべたことだ。
それをきょうの各紙が一斉に書いている。

調子に乗りすぎて思わず本音を漏らしたのだろう。
だからあれほど憲法96条改正を急ぐはずだ。こだわるはずだ。

憲法の内容もその歴史的意味合いもほとんどわかっていないような安倍首相が、96代の首相であるうちに自分の手で96条改正をやってみたいという。
そんな底の浅い動機がわかっただけでも収穫だ。

安倍首相にだけは96条改憲をさせてはいけないということである(了)

*
*
2013-05-06付け「朝日新聞」
*
*

背番号「96代だから」=安倍首相

安倍晋三首相は5日の国民栄誉賞表彰式で、長嶋茂雄、松井秀喜両氏から返礼としてプロ野球巨人のユニホームを贈られた。背番号は96。首相はこの後、記者団の憲法に関する質問に「あのユニホームは私が96代(首相)だから」と答え、自身が意欲を示す改憲発議要件を定めた96条の改正とは関係ないことをわざわざ断った。(時事通信)



安倍首相 背番号「96」で登場 憲法改正ちゃっかり“アピール”
スポニチアネックス 5月6日(月)7時1分配信

安倍晋三首相は5日、長嶋、松井両氏への国民栄誉賞授与式に出席し、表彰状や記念品の金のバットなどを贈呈した。巨人―広島戦の始球式では、背番号「96」のユニホーム姿で球審を務めた。背番号は第96代首相にちなんだとしているが、憲法改正の発議要件を緩和する96条の先行改正を掲げており、ちゃっかり“アピール”した格好となった。

グラウンドに敷かれた赤じゅうたんの上で、長嶋、松井両氏に表彰状などを贈った首相。あいさつで「長嶋さんが演じた数々のメークドラマはアンチ巨人だった私も手に汗握りながらラジオに耳を傾けていました」と明かすと、客席から笑いやどよめきが起きた。「日米ファンの度肝を抜いた松井選手の大きなホームラン。2人の活躍は日本人に勇気を与えた。文句なしの国民栄誉賞、皆さんそう思いませんか?」と観客に呼び掛け、大きな拍手を受けると満足げに客席を見渡した。

続いて行われた始球式は「審判、総理大臣安倍晋三、背番号96」のアナウンスで登場。長嶋、松井両氏から手渡された巨人のユニホーム姿で審判を務めた。

終了後、スポニチ本紙などの取材に応じ、初めて体験した審判について「ファウルチップで飛んできたらどうしようかと思った」と笑顔で振り返り上機嫌。ユニホームの背番号が「96」だったことで「改憲へのアピールでは」(自民党中堅)との臆測も呼んだが、首相は「96代(首相)だから」と説明。記者団から「改憲のアピールになった?」と指摘されると「結果としてね。運命とはこういうものだから。ハハハハ」と笑った。

一方、公明党幹部は「背番号9(9条)でなくて良かったが、国民みんなが祝う国民栄誉賞に関係する行事で、政治的な意図をアピールするのはいかがなものか」と苦言を呈した。

授与式はたいてい官邸で行われ、今回は異例ずくめ。大観衆の前で長嶋、松井両氏の人気にあやかって政権を盤石にしようとの“人気取り”の側面は隠せず、首相が授与式のあいさつで、アベノミクスと呼ばれる経済政策の「三本の矢」を念頭に「みんなが夢に向かって頑張っていくことこそが“4本目の矢”になると信じている」と政治色をにじませる場面も。東京電力福島第1原発事故で避難している子供たちも、グラウンドに招かれていた。政府関係者からは「参院選に向け政権の明るいイメージを維持させたいのだと思う」という声も聞こえた。

【日本国憲法 第96条】1 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。


こういう安倍の田舎芝居を止める側近もいなかったのか。










0 件のコメント: