2011年7月6日水曜日

「広島と長崎であれだけ被害を受けた日本人が、なぜ原発には反対しなかったのか。」(作家米谷ふみ子)

在米の作家米谷ふみ子の新著の書名は「だから、言ったでしょっ!」だという。

以下、「朝日新聞」7月5日付け夕刊より

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「米国で反戦・反核運動を続けてきた作家、米谷ふみ子(80)は、「なぜ今になって」と感じる。
原爆被害の怖さを知るはずの日本人が、なぜ「原発は安全」と信じて疑わなかったのか。
そんな思いを、新著の書名にした。
「だから、言ったでしょっ!」

様々な雑誌に書いてきた反戦活動の記録を再構成し、一冊にまとめた。
編集を終えたこと、原発事故が起きた。
「まさか」という世に反応に、米谷は「広島と長崎であれだけの被害を受けた日本人が、なぜ原発には反対しなかったのか。故障して放射能が漏れたら何が起きるか、自分の頭で考えていなかったのではないか」と言う。

原爆投下から半世紀以上たち、日本社会の核への拒否反応が薄れてきたように思えてならない。
毎年8月になると盛り上がる日本の反戦運動には「法事みたいに年中行事化している」と手厳しい。
・・・(後略)                                     」

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反原発ゆえに冷や飯を食わされ続けた研究者などもまたきっと、同じように「だから、言ったでしょっ!」という感じを持たれたんでしょうか。

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