2012年6月10日日曜日

アバウトな安住財務相、「議員年金廃止は冷静さ欠いていた」だって(日刊ゲンダイ2012年6月7日)


ネタりか
安住未練タラタラ 「議員年金廃止は冷静さ欠いていた」だって
2012/6/10 10:00

呆れてモノが言えないとはこのことだ。
 消費増税法案を審議している衆院の「特別委員会」で5日、安住淳財務相が「議員年金を廃止したのは冷静さを欠いていた」と発言したのである。
 議員年金は在職10年で受給資格が得られ、年間412万円の最低保障、それも財源の7割が税金という“大甘特権”が批判を浴び、小泉政権時代の06年4月に廃止された。あれから6年。安住財務相はいまも未練タラタラなのだ。
 委員会で安住が「小泉政権の時に互助会年金(議員年金)をやめた」と言うと、野党から「おまえら(民主党)がやめろと(先に)言ったんだ」とヤジ。これに安住は「自民党が提案した」と反論。さらに、こう続けた。
(廃止になった時)私は在職9年8カ月だったんですよ。議員年金はいらないという風潮の中で、国会議員はスケープゴートになった。果たして冷静に考えるとどうだったのか。将来的に若い議員を育てていくにはどうしたらいいのか、各党で考えてもらいたい」
 要するに、もう一度、特権的な「議員年金」を復活させたいというのだ。
 すると委員会室は「そうだ、そうだ」の声で沸いた。安住に限らず、他の国会議員も議員年金が欲しくてたまらないのだ。
 しかし、国会議員には、自営業者と同じように「国民年金」がある。さらに議員年金までくれとは、冗談じゃない。都心の一等地の3LDKに8万円台の低家賃で住める議員宿舎だって温存されている。これから消費増税で国民を苦しめようというのに、自分たちは身を切らないばかりか、特権を復活させようとは、バカも休み休み言え、だ。
 経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「本来、志あって政治家になるはず。待遇を良くして、安定した生活を保障しないと国会議員のなり手がいないということでしょうか。1日1億円の税金を使って国会を開いているのに、あまりに議員のレベルが低すぎます
 国民をナメている。
(日刊ゲンダイ2012年6月7日掲載)
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同じことを「朝日新聞」6月8日付けも触れている。
見出し
安住財務相、アバウトな答弁 中間層の定義「年収200~1500万円」

記事では、
「5日の衆院特別委員会では、共産党の塩川鉄也氏が震災被災地の住宅再建に対する消費増税の影響を指摘すると、「(対策を)やったとしても消費税反対なんですよね」と具体策に言及しなかった。」
という。
被災者は置いてきぼりにされている)
そして、議員年金の話題になったそうだ。
次に、
「7日も、野田内閣の経済再生のスローガン「分厚い中間層」の定義を問われると、「政府が答えるべきでない」と述べつつ、世帯年収で「200万~1500万」と説明。質問した自民党の阿部俊子氏は「わけがわからない」と怒った。
こんな答弁を繰り返した安住氏は7日の答弁で自らをこう評した。「人間としてはアバウトかもしれないが、財務相としては正確に答弁しているつもりだ」

人間としてアバウトなんだから、正確に答弁した「つもり」でも、やっぱりそれはアバウトだろう。
年収200万円~1500万円が中間層?(笑)
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