2012年6月1日金曜日

「福島第一原発の事故原因の究明が終わっていないし、対策も終わっていない。そのなかで『安全』だとか『暫定的な安全』だとか・・・、大いなる疑問を感じる。」(新潟県 泉田知事)


毎日JP
福井・大飯原発:再稼働方針 知事改めて批判 /新潟
毎日新聞 2012年06月01日 地方版
政府が関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を最終決定する方針であることが明らかになったのを受け、泉田裕彦知事は31日の記者会見で「(東京電力)福島第1原発事故の検証がまだ終わっていない。しっかり事故原因を究明しないと対策を取れないのは当たり前。それをしないで物事が進んでいくのはあり得ない」と政府の姿勢を改めて批判した。
 泉田知事は、政府が再稼働を妥当と判断した安全基準を暫定的なものと認めた点について「一度安全だと言ってみたり、暫定的だと言ってみたり、コロコロ変われば政府への信頼がさらに傷つくだけ」と批判。報道陣から東電柏崎刈羽原発の再稼働への影響を問われると「柏崎刈羽でこういった判断をすることはあり得ないので、全く影響しない」と述べた。【川畑さおり】


NHKニュース
新潟知事 大飯同様の判断なし
6月1日 11時9分
福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡り、野田総理大臣が先月30日に、みずからの責任で決める考えを示したことについて、新潟県の泉田知事は、「柏崎刈羽原発についてはこういう判断をすることはありえず、全く影響しない」と述べて政府の判断を批判しました。
野田総理大臣は、先月30日、大飯原発の運転再開を巡る関係閣僚会合で、「日本の経済社会全体の安定と発展のため原発は引き続き重要で、安全が確保された原発は再起動させる必要がある」と述べて、福井県とおおい町の判断を得て、みずからの責任で運転再開を決める考えを示しました。


これについて新潟県の泉田知事は、先月31日の定例会見で、「まだ福島第一原発の事故原因の究明が終わっていないし、対策も終わっていない。そのなかで『安全』だとか『暫定的な安全』だとか、言うことが変わっていて、大いなる疑問を感じる。柏崎刈羽原発については、こういう判断をすることはありえず、全く影響しない」と述べて政府の判断を批判しました。また、大阪市の橋下市長が、大飯原発の期間限定での再開を容認する考えを示したことに対し、泉田知事は、「柏崎刈羽原発では期間限定の再稼働はありえない」と述べて、再開にあたっては、福島第一原発の事故の検証が必要だとする考えを改めて強調しました。

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