2012年4月8日日曜日

「原発によって生じる核廃棄物の処理が人間の知力を超えたものである以上、原発のシステムには非常な無理がある」(愛知教育大松田正久学長)


横浜市戸塚区 2012-04-08
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愛知教育大学の松田正久学長の卒業式・入学式での言葉

「毎日JP」の記事
原発:「システムに無理がある」 愛教大学長が批判 /愛知
毎日新聞 2012年04月07日 地方版

(転載)
理学博士の愛知教育大(刈谷市)の松田正久学長が、3月の卒業式と4日の入学式で、東京電力福島第1原発事故を受け、科学者の立場から原発の在り方について厳しい見解を示した。

卒業式では
「原発によって生じる核廃棄物の処理が人間の知力を超えたものである以上、原発のシステムには非常な無理がある
と指摘。

「人間は目先の現象だけに目を奪われ、価値判断をしがちだが、自然法則や原理は表面だけのものの見方がいかに浅薄で危険極まりないかを教えてくれた」
と訴え、
「あらゆる局面で『なぜ』『どうして』と自らに問いかけ、自らの力で『解』を見いだす努力を続けてほしい」
などと述べた。

入学式では、
福島の原発事故を「人災と言っていい」と述べたうえで
「原発の仕組みは、必然的に放射性核物質を生成するが、放射能を無害化することは私たち人間の知力や技術を超えたところにある
『トイレなきマンション』と言われるゆえんで、数十万年にわたって核廃棄物を管理することは不可能
などと強調した。
【安間教雄】
(転載終り)
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