「朝日歌壇」10月10日より
福島に住むこと忘れ穏やかな日なかとなして障子貼る病妻(つま) (本宮市)廣川 秋男
植ゑて来しひまはり除染はせぬと聞くされどひまはりことしのひまはり (埼玉県)小林淳子
二十キロ内高台に並び無人街見下ろしている三十頭の牛 (須賀川市)中山 孤道
五十円の桃に驚き近づけばフクシマとありフクシマと泣く (所沢市)森 コハル
放射性物質検査通りたるきのこの並ぶ秋のスーパー (横浜市)滝 妙子
千年の月が仮設の屋根屋根をひそと照らして秋を降らせり (福島市)美原 凍子
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