テレビ長寿番組「笑点」司会者にして落語芸術家協会会長(2004年より)の桂歌丸さん、
10月6日付け「朝日新聞」のコラム「おやじの背中」で、
「今の若い父親たちには、もっと子どもと接する時間をもってほしい。
それには若者を「奴隷」のように働かせる社会を変えないといけない。」
と述べる。
歌丸さんは、3歳の時にお父さんがなくなり、お母さんは実家に戻ったため、幼い頃は祖母に育てられたそうで、噺家になってからは古今亭今輔が父親代わりだったとか。
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「若者を「奴隷」のように働かせる社会を変えないといけない。」
功なり名をとげた大家が、きちんとこういう発言をされることに敬意を表したい。
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それはそうとして、
若者を「奴隷」のように働かせる社会、がどうしようもなく、動かし難く存在し、しかも進行している。
ニュースのヘッドラインだけでも、
●年収200万円以下の給与所得者が5年連続で1,000万人を超えている。
●連合が行ったワーキングプア(年収200万円以下)層の生活・意識調査では、
「自分の将来に希望が持てない」と答えた人は、63.5%という。(コチラ)
●また、「非正社員38.7% 厚労省調査 昨年、過去最高を更新」(コチラ)だし、
●更に、「相対的貧困率は、最悪の16%」である(コチラ)
これは、全国民の年間の可処分所得を少ない方から並べ、中央の金額(09年は224万円)の半分の水準(貧困線、09年は112万円)に満たない人の割合のことである。
また、統計はないと思うが、こんなことも聞く。
栄養バランスが悪くて病気になる若者も増えている・・・云々。
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さて、どうする。
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