10月9日付け「朝日新聞」に乾燥シイタケで検出された基準超の放射性物質についての記事があった。
以下、全文引用。
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■乾燥シイタケ、基準超
静岡県は8日、伊豆市内の生産者が3月11日以降に収穫し加工した乾燥シイタケから、国の基準(1㌔当たり500ベクレル)を超える1㌔当たり599ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
230㌔グラムが静岡県東部、横浜市などの神奈川県、東京都の小売店などに出荷され、一部が消費されたという。
静岡県によると、乾燥シイタケから基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは全国で初めて。
県は伊豆市内で3月11日以降に収穫、加工された乾燥シイタケの出荷自粛と自主回収を関係者に要請した。
検査の結果、乾燥シイタケを冷水に漬けて戻したものは同49ベクレル、出し汁は同23ベクレルだったとも発表。
「乾燥ものも含め、健康への影響を心配するレベルではない」と説明している。
県は7日、卸業者の自主検査で基準の2倍の同1033ベクレルが検出されたとの報告を受けて発表。
確認の検査をしていた。
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いくつかの「何故」がある。
何故、約300km離れた伊豆で。
何故、(乾燥)シイタケだけが。
何故、卸業者の自主検査に頼っているのか(何故、「卸業者」か、何故「自主」か)。
何故、検査をすりぬけて消費されることのなったのか(国に責任はないのか)。
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9月末から、文部科学省が汚染マップを徐々に公開している。
(どうしてか、一挙公開ではない)
静岡県はまだ公表されていないが、ようやく、お隣の神奈川県のマップが発表され、10月7日の「朝日新聞」に掲載された。
これによると、神奈川では、山北町、相模原市緑区、清川村の一部で1万ベクレルを超えているという。
神奈川県では既にお茶が被害を蒙った事実があるが、伊豆のシイタケはこれとほぼ同じ汚染ポジションだったのかも知れない。
(だとすれば、類推はもっと早くできた訳で、検査漏れは防げたかもしれない)
当事者(生産者、卸業者)は、当然、「なかったらいいのに」と思っているから、その辺にも検査漏れの遠因はあるかもしれない。
やはり(最終)検査は当事者でなく、第三者がやるべきだろう。
現在の食品に関する検査体制に信頼をおいている人はどれくらいいるだろうか?
もっとシステマチックにやらないと、無用の「風評」を増やすだけだ。
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