(1)福島第一原発から半径100キロ海域のサンマ漁が操業禁止になったそうだ。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)理事会が10月7日に決めたとのこと。
さらに、100キロ以上離れた福島沖、200キロ離れた銚子沖でも、10月中旬~11月上旬に捕れたサンマの放射性物質を検査し結果が出るまで操業自粛だそうだ。
(2)海の汚染については、5月に内閣参与の平田オリザが、アメリカの要請で低濃度汚染水を海にたれ流していたと暴露し話題を呼んだ。
その後、平田はこれを訂正したが、世間知らずの平田がホントのことを言ってしまった、というのが事実らしい。
(3)9月26日付け「朝日新聞」によると、1972年、放射性物質の海洋投棄を禁じる「ロンドン条約」策定過程で、アメリカは廃炉後の原子炉を海洋投棄する例外規定を設置する案を模索し、日本にも協力要請をしていたとのことだ。
(4)福島第一原発から一体どれくらいの放射能が海に放出されたのか?
9月9日付け「朝日新聞」によると、日本原子力研究開発機構などが纏めた試算によると、3月21日~4月30日の間に、1.5京ベクレルを超えるという。
(「京」は「けい」と読み。兆の1万倍。)
これはこれまで東電が発表していた数値の3倍以上だということだ。
内訳は、
ヨウ素131が、1京1,400兆ベクレル
セシウム137が、3,600兆ベクレル
(但し、セシウム134は未計算)
とのこと。
結果は、9月19日からの日本原子力学会で発表された(9日報道時点では予定であったが)。
(5)9月26日付け「毎日新聞」では、電力中央研の解析結果が報道されている。
これによると、
流出したセシウム137は3,500兆ベクレルとのことで、(4)の結果と極めて近似している。
この記事によると、東電は、
海に漏れ出たのは4月1日からで、セシウム137の総量は940兆ベクレルと推計していたそうだ。
この電力中央研では流出は3月26日からとしている。
高濃度セシウムは4月13日にはいわき市沖まで南下し、沖合30キロにも高濃度部分が及んだ。
一方、低濃度セシウムは、5月1日に千葉県沿岸、24日に仙台湾に達したという。
これらの結果は文部科学省などの観測データとも一致しているらしい。
また、この解析結果は9月26日からの日本海洋学会で発表された(26日の報道時点では発表予定)。
(6)10月6日付け「朝日新聞」によると、5日、文部科学省は、海洋汚染について以下の結果を発表したとのこと。
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①セシウム137の濃度は福島県沖で事故前の最大58倍。
(第一原発から140キロ沖合いで1リットル当たり1.11ベクレル)
②茨城沖が50倍。宮城沖が33倍。
③千葉県沖は事故前の水準と変らず。
④但し、法に基づく基準値は1リットル当たり90ベクレルで、いずれの沖の最大値も基準値の1%以下だった。
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要するに、「心配ない」ということが言いたいのか?
どうなのか?
「法に基づく基準値は1リットル当たり90ベクレル」って、何のことだろう?と考え込んでしまう。
例えば、太平洋全域が、この「基準値の1%以下」という福島沖の濃度と同じであっても、我々は平気でいられるのか?
(7)例えば、10月8日夜のニュースでは、三号機付近ではむしろ濃度は上昇という現象もあるようだし。(コチラ)
放射能関係は、マクロとミクロの分析・解析とそれへの納得いく解説が欲しいものだ。
(無いものねだりか)
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