2012年10月15日月曜日

関西電力の介入にびびったテレビ局の営業を、怒鳴りつけて帰した藤本義一。

「朝日新聞」夕刊に連載中の「原発とメディア」はなかなかいい。
「朝日」の商売を邪魔しない程度に、ほんの少しだけご紹介。

連載248回目「マネー」の22回目
営業からの「抗議」より
(前半のみ、改行・段落を施した)

 原子力の危うさを指摘した「危険な話」を書き、反原発運動に「ヒロセタカシ現象」と呼ばれる波を起こした作家・広瀬隆(69)。
 出版後の1980年代後半、日本テレビ系の深夜番組「1 1PM」に出演した時のことを近著「原発の闇を暴く」に書いている。

 コマーシャル休憩で司会の作家・藤本義一(79)と一緒に控室にいた時だった。
「突然、営業部が入ってきて『こんな内容では困る』とワーツと藤本さんに文句を言った。
関西電力から抗議が入ったのです。
藤本さんが立派。
怒鳴りつけて営業部を帰し、引き続き話すことができました」

 広瀬を降ろせとの動きは放送中もあったようだ。
藤本は近著で「ディレクターの指示がスタジオに飛んだ。『ヒロセのカオをウツスな』『ゲンバツのワダイをウチキれ』・・・・」。

 これを拒否した藤本は「電力会社に不都合なことは、即テレビ局にとっても不都合なのである」と記した。

 広瀬は取材に、電力会社へのテレビ局の対応を語った。
「びびるんですよね。あいつら(電力会社)が近寄ってきたら、『なんだ!』と怒鳴りつけないといけない」

(後略)

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